今日は”いい歯”の日!わんちゃんの歯磨きをマスターしましょう♪

犬猫豆知識

こんにちは!スタッフの市川です。今日は11月8日、「いい歯の日」ですね!

皆さんは、普段愛犬の歯磨きをしていますか?

犬も歯磨きは必須です!

人間の「歯周病」はよく耳にしますが、実は、わんちゃんも歯周病になることをご存知ですか?

飼い主さんの中には、犬に歯磨きが必要で、犬も歯周病にかかるということをご存知ない方もたくさんいらっしゃいますので、これを機にぜひ歯磨きの重要性を知ってほしいと思い、今日は、わんちゃんのための歯周ケアについてお話します(^^)

それではさっそく、わんちゃんのお口の中をチェックしてみましょう!

チェックポイント

①目立つ汚れがないか
②歯茎が炎症を起こして赤くなっていないか
③口臭が無いか

この時、普段見えている範囲の歯が綺麗でも、奥歯には歯石がついていることもありますので、念入りにチェックしましょう。見た目で汚れが確認できなくても、口臭が気になって動物病院に行ったら歯周病と診断されるケースもありますので、口臭がきつい場合も、注意が必要です。

わんちゃんも、定期的な歯磨きによって、歯と歯茎の間についた汚れを取っておくことが大切です。ですが、急に口に歯ブラシを入れると、ほとんどのわんちゃんは抵抗します。まずは時間をかけて、「歯ブラシ」の行為に慣れさせてあげる必要があります。

✴︎歯磨きマスターになるための7つのステップ

STEP 1.口の周りを触る。
STEP 2.1に抵抗しなくなるまで慣れさせる
STEP 3.口の中に指を入れて、歯を触れる
STEP 4.指に歯磨きペーストをつけて、歯に触れる
STEP 5.歯磨きシートで、歯に触れる(できればふきふきしてみる)
STEP 6.歯ブラシを見せて、慣れさせる
STEP 7.歯ブラシを口の中へ(最初は1本ずつ磨きましょう)
”えっ!こんなに段階踏まないとダメなの?”

そうなんです。なぜなら、一度でも「怖い」というイメージがついてしまうと、わんちゃんによっては自分を守るために噛み付いてしまったり、それっきり歯磨きをさせてくれなくなってしまう可能性があります。

そもそも犬は口元を触られることに抵抗がある生き物です。力づくで叱りながら歯磨きすることは、お互いにとって全くメリットがありませんので、要注意です。愛犬の健康のためにも、とにかくここはゆっくり、根気よく続けてあげましょう。イメージとしては、上記のSTEP1〜7まで10日くらいはかかると思っておくといいと思います。

大切なポイント

・焦らずじっくり慣れさせる(急がば回れ!)
・嫌がるそぶりを見せたらすぐにやめる
・ちょっとできたらたっぷり褒める(重要!)

 

なかなかシートやブラシは嫌がってしまうという場合には、まず犬用の歯磨きペーストを飼い主さんの手に少量出して、舐めさせてあげることから始めてみるのもおすすめ。
犬用の歯磨きペーストは人間用と違い、美味しく味付けされていて、飲み込んでも問題ありません。

 

歯磨きって何歳から始めればいいの?

歯磨きに慣れさせるには、3~4ヶ月のときから慣れさせておくことがオススメです。
犬は大体生後7~8ヶ月で永久歯に生え変わります。
とはいえ、成犬だからと諦めないでください。成犬の場合はさらにゆっくり時間をかけて慣れさせてあげる必要もあるかもしれませんが、長生きしてもらうためにもぜひチャレンジしてみてください♪

 

歯磨き以外の予防法は?

基本的には歯磨きでケアをしてあげることをお勧めします。
ですが、口の中が乾燥することで菌が繁殖しやすくなるので、唾液を増やすという意味では、犬の歯磨きガムなどを与えることも予防につながるでしょう。ただし、歯磨きガムや口臭予防サプリメントなどの与えすぎは、かえって健康に悪いですし、わんちゃんの体質によっては体に合わない場合もありますので、注意が必要です。必ず少量ずつ、容量を守って与えると同時に、そういったものに頼りすぎないようにすることも大切ですね。

 

歯石取りは麻酔が必要!歯石になる前に予防を

ケアをしていないと、歯に付着したプラーク(食べものの残りカスが歯の表面につき細菌が繁殖したもの)が除去されないまま長期間堆積し、石灰化して、歯石になります。こうなると、歯ブラシでこすった程度では取れなくなってしまいます。そういうときに必要になるのが歯石を取る処置です。動物病院やトリミングサロンなどで、歯磨きや歯石取りのメニューを見たことがあるのではないでしょうか?歯石取りは素人がやるのは難しく、病院などで獣医師にお願いするのが一般的です。ですが、歯石を取る治療自体かなり痛みが伴うため麻酔無しでは(本来は)できません。時々「無麻酔で歯石を取る」と宣伝しているお店や病院を見かけることがありますが、これは、本来の治療としては推奨されていません。中には無麻酔処置の後に、顎の骨の骨折や歯を折ってしまうなど重篤な障害もみられているケースがあるようですので、注意が必要です。(参考:公益社団法人 日本獣医学会Webサイト)
麻酔をするということは、もちろんわんちゃんの体には大きな負担がかかります。そのため、目視だけでなく、レントゲンなどを使った本格的な事前検査が行われます。犬に限らずペットの歯周ポケットは人の目だけでは見づらいですので、機械を使ったチェックが必須です。また、人間のはの治療は、口腔の一部にだけ麻酔をかけてもらうのが一般的ですが、犬の場合は治療する部分が歯だけであっても全身麻酔が必要とされます。これは、見知らぬ人に体を触られたり、何をされるかわからない恐怖でわんちゃんが暴れてしまう危険があるからです。できれば、歯石取りをしなくてはならない状況になら内容に、普段から歯磨きをしてあげたいですね。

 

歯周病菌は犬と人でも、うつる?

実は、口腔内の菌は犬も人も共通しています。なので、口の周りを舐めさせたりすることでうつってしまう場合があります。特に、乳児や高齢者、口の中に傷がある場合などは、わんちゃんからもらった細菌が入って炎症を起こしてしまうことも。
わんちゃんに顔を舐められるのは愛情表現として嬉しいので、できれば拒否したくない方もいるかもしれません。そのためにも、日頃からしっかりお口のケアをしていれば安心できますね♪

 

いかがでしたか?
わんちゃんの歯周病は、日々の予防が欠かせません。ぜひ、これを機に愛犬のお口ケアについて考えてみてもらえたら嬉しいです♪
ちなみに我が家では、愛犬の歯磨きを寝る前の日課にしています(^^)